野菜・くだもの日記

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第1回 野菜産地づくり支援研修会が行われました。

 10月29日(月)、富山県農業総合研修所にて「第1回野菜産地づくり支援研修会」が行われ、生産者、全農とやま、JA 、県・各農林振興センター・広域普及指導センターの担当者合わせて約60名以上が参加しました。

 今回はニンニクとニンジンを対象とし、現地視察と座学研修、講師の方をお迎えしての講演が行われました。

 ニンニクの現地視察では、立山町にある(農)いこいの杜のニンニク圃場を視察。ニンニク圃場で行われている取組みの説明の後、乗用型にんにく植付機を使用した植え付けの実演が行われ、参加された方々は 、作業の省力化と高能率化に注目されていました。

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 座学研修では広域普及指導センターの担当者から、ニンニクの生理・生態、栽培方法や防除対策等についての話の後、ヤンマー株式会社 農機事業本部国内営業部 関連商品推進部 専任部長 楢原陽三郎氏による、「ニンニクの機械化体系(植付から調製・乾燥まで)」について講演していただきました。
 楢原氏からは、国内でもニンニクの産地として有名な青森県の事例等を参考にし、ニンニク栽培を機械化することで、作業の省力化・高能率化を熱心に語られていました。
 質疑応答では、事例としてあげられた青森県と富山県の土質の違いや、各農機具性能等について、生産者から質問が上がり、楢原氏からの回答に、質問者も納得された様子でした。

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 ニンジンの現地研修では富山市(大山)の下番営農組合のニンジン圃場を視察。ニンジン産地化に向けて行われている取組みの説明等が行われました。

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 ニンジンの座学研修では、富山農林振興センターの担当者から、単収向上に向けた技術対策の話の後、千葉県農林総合研究センター 生産技術部長 川城英夫氏より「ニンジンの生理・生態と気象条件に対応した技術対策」について講演いただきました。

 優良品種の選定方法や、生理・生態特性と良品・多収栽培のポイント、生理障害の防止対策や病害虫防除について貴重なお話が聞けたと思います。特に生理障害や病害虫のお話では、なぜこの様なことが起こるのかを、実際の事例等を交えながら説明され、とてもわかりやすかったのではないかと思います。

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 一日を通して行われた研修会でしたが、非常に有意義な一日になったのではないかと思います。

 今後、ニンニク、ニンジンの産地化に向けての取組みに期待したいです。

(2012年10月29日)