これは、チコリの根です。種芋や、チコリ芋と呼ばれます。。
チコリとは、ヨーロッパ原産のキク科の野菜で、別名アンディーブとも呼ばれます。チコリの葉には苦味があります。チコリ芋を日に当てないで栽培した白い葉を使います。白菜に似た食感で、みずみずしく、1枚ずつはがして器のように使ったりできます。
日本ではまだなじみの浅い新顔野菜ですが、ヨーロッパ諸国ではごく日常的に食べられています。 しゃきしゃきとした水々しい食感で、甘さとほろ苦さが共存する味が特徴です。サラダやグラタン、スープ、オーブン料理などに使ったり、1枚ずつはがして船形の器にして使えます。今年のクリスマスパーティに、チコリの葉の器をあしらったオードブルはいかがでしょうか!
まずは畑で種芋となるチコリ芋を育てます。畑に種を蒔き、葉と芋を成長させます。寒さに十分当て、チコリ芋に養分を蓄えたら、葉を切り落とし、芋を栽培容器に並べ暗室で育てます。芋の先端から葉が伸びだします。そして、葉が結球したところで、芋から切り落とし、選別して、パック詰めを行い、出荷されます。
19世紀にベルギーの農民が地下室に置き忘れたチコリの根。そこから黄色がかった長い葉が出ており、これがとても思いがけずおいしかったため栽培を始めた、というのが食用チコリの起源と言われています。
(2011年12月21日)